花あかりのドゥーチュイムニィ

独り暮らしのMさんとのお付き合いは約２年になる。
先日、定期の訪問。



(仕事の途中・・立ち上る２本の雲に・車を止める・・・)

Mさんは通所と訪問のサービスを利用中だか・・。
先日、別に住む娘さんから
「父がデイケアを当分休むと言って聞かない・・」
との連絡があった。
その直後、ヘルパー責任者から
「Mさんが週５日の訪問を週３日にしたいと訴えて・・」
との連絡が入っていた。

無口でおとなしい性格のMさんだか・・



(沖縄の夏の花・・ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｼｬﾜｰ・・・・・inシュガーホール)

通所を拒否した理由を聴くと
『体調は悪くはないが、体調が通えるような状態じゃない』
と言う

話題を変え、Mさんの好きな映画の話しにした。
いつもと違って、雄弁に語る。
少しずつこれまでの生活歴へと話しを誘う(いざなう)
戦争で両親をなくし、祖母に育てられたこと
学校も十分に通えなかったこと
仕事を転々としたことや長く続かなかったことなど
これまで話さなかったことを語った。

Mさんは、
『僕は無口だし、人間が小さいと思う』
『学校にもちゃんと行けてないから、理解力もない』
『他人と付き合うのは不得意だ』
と自分の性格を話す。更に・・
『向こう(通所先)での、他の人たちとうまく付き合えない』
『職員にも遠慮している』
『以前、食事を残したら職員に注意された』
『ヘルパーさんは良い人たちばかりだが・・・』
『火曜と木曜のヘルパーとは、気持ちが合わないから遠慮した』
とサービスを断った理由を語り始めた。
いつになく、口数が多く絶えることがなかった。

・・・・・・・・・・・
















(ゴーヤーは夏バテ予防に・・)

『今日は、Mさんとたくさんお話ができてうれしかったです。』
『ありがとうございました。』
とお礼を言うと・・
『こちらこそ聴いてくれて、、、』
『楽しかった。また来てくださいね。』
とお返事が返ってきた。

面談後、娘さんに連絡し
しばらく、様子を見ることと
ヘルパーの訪問時間を調整して対応することを説明。
通所と訪問事業所にも連絡し
面談の内容や
本人の伝えられなかった気持ちなどを代弁した。



利用者の話す建前の背後に隠れた本音があり
それを確認できるか否かで、介護の対応の仕方は大きく変わる。

私たち介護に携る物は、利用者の本音をうまく聴きだすことが重要となる。
確認したいことをストレートに質問してヒットすることは確立としては少ないだろう。
利用者が話したくなって話すような・・
導入・展開・話題・雰囲気・誘いなど、いろいろとある。
また、それは１つの方法ではなく、
その場、その人によって多種多様であろう。

しかし、１つ言えることは、利用者の話しをしっかり聴くことだと思う。
信頼関係を作り上げ・・・・
しっかりと支援をしていきたい。。